2020年11月20日

三田キャンパスにおける対面型試験の実施について

　2020年度秋学期の三田キャンパスでは、研究会や演習といった比較的履修者が小規模な授業において対面の授業が再開されました。友人との久しぶりの再会にみなさんが喜び合う姿は、私たち教員にとっても励まされる光景です。春に期待を抱きつつ入学・進級しながらも、秋になって初めて三田キャンパスの校舎で学んだひとも少なくないと思います。

　ところで、本年度の秋学期末試験では、一部の授業において対面による試験を実施する予定であります。これは、現在授業が対面で行われているか、あるいはオンラインで行われているかの別なく、対面による試験を実施する必要度の高い科目についての措置であります。

　秋学期に入って、これまでいろいろな事由でキャンパスに来ることができないみなさんはオンライン授業を受講してきたと思います。しかし科目によっては、期末試験をキャンパスで実施する場合もあるということです。これは当該の授業担当者において、なによりも対面による試験が、レポートでは推し量れない勉学の成果を見極め、かつ公平に評価するために適切であると判断されたからです。

　未だ流動的なコロナ禍の状況下にあって、キャンパスの教室で試験を受けることには様々な意見があることも私たちは承知しています。しかしオンラインによる試験は、新しいタイプの不正行為を誘発する側面を持ち、残念ながら春学期には実際に不正行為が何件も報告されました。これでは同じく不自由な状況下で真摯に努力を重ねているみなさんの成績評価を厳正に担保できるのかという問題が生じ得ます。教育評価機関にある私たちは、みなさんの大事な成績の評価については、でき得る限り公平かつ厳正にありたいと常に思っています。

　もちろんこの対面試験においても、対面授業と同じく、十分なソーシャルディスタンスを確保し、教室の消毒・換気を行うなどの感染症拡大防止対策を徹底的に講じます。そして、現在海外に在住し国内に入国ができない等、どうしても対面試験を受験することができない学生については、追加試験等の特別措置を講じる予定です。所属学部からの案内に従ってください。

　なお、今後の新型コロナウイルス感染症の拡大状況によってはみなさんの安全を最優先に考え、試験形態を変更する可能性がありますので、その際には改めてお知らせします。

文学部長　　　　　　　　　　松浦　良充
経済学部長　　　　　　　　　池田　幸弘
法学部長・法学研究科委員長　岩谷　十郎
商学部長・商学研究科委員長　岡本　大輔
文学研究科委員長　　　　　　倉田　敬子
経済学研究科委員長　　　　　中妻　照雄
社会学研究科委員長　　　　　岡原　正幸
法務研究科委員長　　　　　　北居　　功