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留学生の就職活動体験記

就職活動を終えた留学生へのインタビューを掲載しています。 参考にしてください。

内定者インタビュー
2012年度 総合政策学部卒業見込
国籍: 韓国
性別: 女
内定先: ソフトバンク(株)


SFCでは何に力を入れて取り組みましたか?

私は、サークルなどの活動はしなかったため、SFCでは主に授業に力を入れて取り組みました。特に語学と研究会の勉強に集中し、それにより多様な経験ができたと思います。言語を学ぶことは単語や文法の知識を身につけるだけではなく、大きくみるとその国の社会・文化までも体験することを可能にします。そのため、語学学習を通じてグローバル感覚を身に付けることもでき、より広い視野でものごとを考えることが出来たと思います。そして、研究会での勉強は専門性を養成できる機会だと思い、自分が関心がある色々な分野の研究会に参加し、様々な分野の知識を習得することができました。

なぜ日本で就職しようと思ったのですか?

日本の市場の変化に興味があり、日本で就職しようと思いました。日本の市場は、現在少子高齢化という問題に当面しています。他の国々と比べても大分進んでいるので、日本の企業はそれに合わせ既に多様な商品やサービスを消費者に提供しています。このような少子高齢化の問題は、これから日本だけではなく世界へ広がっていく問題でもあります。そこで私はこのような社会問題に敏感に対応する日本企業のスキルを学び、これを世界に伝えていく発信者になりたいと思い、日本で就職を考えるようになりました。

なぜ今の内定先に決めたのですか?

自由な社風が最も気に入り、内定先を決めました。面接の中でルールとか慣習などに拘らず、学生の本来の姿、そのままを見てくれるような印象を受けました。そして、通信という業界にも期待がありました。日本経済が全体的に不況に落ちている中、通信産業は成長の余地がたくさん残っている分野であり、そこで働きたいというチャレンジ意識も強かったです。

就職活動中、留学生だから苦労したことは何ですか?

言語の面ですごく苦労しました。筆記テストなどを受ける際、日本人の友達と比べたら、はるかに自分のレベルが低いため、良い点数を取ることが難しかったです。語彙・読解・文法など全ての面で足りなかったため、二倍・三倍の努力をしなければなりませんでした。そして、これはエントリーシートや面接の場での苦労した点でもあり、「伝える力」を練習することも必要でした。その際には、大学のCDPオフィスの方々や日本の友達など客観的に自分をみてくれる人たちにも助けてもらい、克服するよう努めました。

就職活動中、留学生だから良かったことは何ですか?

日本の学生と比べて、より豊富な経験を持っていることだと思います。留学生のメリットは、基本的に二つ、もしくは三つ以上の国で生活した経験があり、それぞれの国の社会や文化を体験してきたことだと思います。この経験により、日本人の学生とは異なった問題意識やアイデアを持つことが出来、それを就職活動でも生かすことが可能だったと思います。私だけの独自のアイデアや経験を話すことで、他の人々と差別化も出来、聞き手に興味深く聞いていただけることができたと思います。

日本で就職活動をする留学生に向けてアドバイス

何よりも挫折しない姿勢が重要だと思います。就職活動中、何回も壁にぶつかることがあると思いますが、その際、挫折しないで肯定的に前向きで考えることが大切だと思います。私も面接に落ちたりすると、自分のどこが悪かったのか、足りなかったのかなど、すぐ自分の悪さばかりを探し、自信や積極性を失う瞬間がありました。しかし、そのままではずっと落ち込むだけで、就職活動において何もためになりません。ただ、自分の考えと共感出来なかったのだろう、自分とは合わなかったのだろうと単純に考え、次のチャンスを狙うことが効率的だと思います。そして、一回失敗したと言って挫折せず、いつかきっと自分の価値を認めてくれる企業が出てくると信じ、最後まで諦めず取り組むことも重要だと考えます。