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副専攻認定制度

専門以外の関心事を追求し、副専攻として認定してもらおう

法学部の学生であるみなさんは、まずは法律学科目や政治学科目といった専門科目をしっかり学んでください。それが基本。でも、専門さえ学べばそれでよいのでしょうか。実は皆さんには、以前から関心を持っている分野があるのではないでしょうか。「ひそかに小説家志望である(できれば文学賞をもらいたい)」「生物を観察していて飽きない」「日本語は言語として面白すぎることに気付いた」「神社仏閣めぐりにはまっている」などなど...。大学には、専門以外の知的好奇心を満たすため、さまざまな授業があります。法学部ではそれらを「人文科学科目」「自然科学科目」などとして、一定単位数を履修することになっています。それらの授業を通して、ぜひ皆さんが興味を持っていることを学問的に掘り下げていってください。興味のおもむくままに広く浅くランダムに科目を履修していくのは大いに結構。だけど、テーマを決めて計画的に学び、もう一つの専門といえるほど質量ともに充実した知識や研究を積み重ねることができたらもっと素晴らしいのではないか。というわけで始まったのが「副専攻認定制度」です。これは副専攻としての学士号を与えるものではありませんが、興味があるテーマに関連する科目を履修し、条件を満たした学生には「法学部副専攻認定証」が授与されます。数多くの科目の中から関心のある科目を自分で探し出し、知識や研究を自主的に組み立てていくことを奨励する制度です。知とは、あるいは知の喜びや楽しさとは、自由と自発性の上に花咲くのです。


2025年度開講 「人文科学研究会」「自然科学研究会」
過去の人文科学・自然科学研究会一覧と研究会各成果についても紹介しています。


2025年度法学部人文科学・自然科学研究会紹介冊子

副専攻認定の条件:単位取得・卒業研究

副専攻認定のための条件は2つあります。


  1. ひとつの領域やテーマについて、それに関連する科目を合計16単位以上取得していること。この16単位以上の中には、3・4年次に履修する「人文科学研究会」「自然科学研究会」が含まれます。外国語科目および専門科目(法律学科生の法律学科目、政治学科生の政治学科目)は「関連する科目」とは認められません。
  2. 人文科学の場合は3・4年次の2年間、自然科学の場合は3年次か4年次の1年間、それぞれ「人文科学研究会」ないし「自然科学研究会」を履修すること(留学のためこれらの科目に不足単位が出る場合は、留学先で履修した科目の単位によって補充することが認められる場合もあり)。さらに卒業論文レベルの成果をまとめ、提出すること。なお、担当者によっては履修条件を設ける場合があります。


人文科学の場合

日吉設置の関連する科目を8単位以上と三田設置の「人文科学研究会I~IV」を8単位、合計16単位以上取得し、卒業研究を提出することが必須条件です。

必須要件1 : 日吉設置の関連する科目(合計8単位以上)
必須要件2 : 三田設置の人文科学研究会I~IV(各学期2単位、合計8単位以上)+卒業研究

ロースクールを目指す早期卒業者は3年間で修了することもできますが、人文科学研究会の単位数が4単位不足しますので、日吉で人文科学特論を4単位分取得しておくか、3年次に人文科学研究会Ⅰ・Ⅱをもう1コマ履修して4単位取得し、不足分を補うことができます。あるいは人文科学特論と人文科学研究会の両方で4単位取得でも構いません。詳細は各人文科学研究会担当者に問い合わせましょう。

副専攻(人文科学)認定の例① : アメリカの文化と社会
1・2年次 地域文化論 [アメリカ] I ~ IV(各学期2単位、合計8単位)、他
3・4年次 人文科学研究会(アメリカ文化研究)(各学期2単位、合計8単位)、他+卒業研究
⇒合計16単位以上

自然科学の場合

日吉設置の実験科目(科目名に(実験を含む)と記述があるもの)6単位以上と、三田に設置された「自然科学研究会III・IV」(IIIとⅣは同一の担当者)4単位以上を取得し、卒業研究を提出することが必須条件です。さらに、前述の科目を含めて、自然科学科目(数学系列・統計系列を含む)の取得合計単位数が16単位以上となることが必要です。

必須要件1 : 日吉設置実験科目=物理学I・II 、化学I・II 、生物学I・II
(各学期3単位から合計6単位以上)
必須要件2 : 三田設置自然科学研究会III・IV(同一の担当者)
(各学期2単位、合計4単位以上)+卒業研究

自然科学研究会III・IVは3、4年生対象の科目であり、履修に際しては自然科学科目8単位以上をすでに取得していることが原則です。また、自然科学研究会の履修は、原則として3年次か4年次の1年間です。ただし、担当者によっては2年間の履修を課していることもあり、その場合特例として合計8単位が認められます。詳細については各担当者の個別説明を参照して下さい。

副専攻(自然科学)認定の例 : 生物学

1・2年次 実験科目(必修): 生物学I・II(各学期3単位、合計6単位)
自然科学科目 :心理学I・II(各学期2単位、合計4単位)、自然科学総合講座I(学期2単位)、他
3・4年次 自然科学研究会III・IV(生物学)(各学期2単位、合計4単位)、他+卒業研究
⇒合計16単位以上



人文科学研究会、自然科学研究会履修の際の注意

履修を希望する学生は、Web履修申告システムによる履修申告手続のほか、初回授業に必ず出席をし、担当者の許可を受けてください。履修希望者が多すぎる場合は、選抜を行うこともあります。各研究会のページを必ず確認してください。