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2020年9月15日
三田キャンパスには、文、経、法、商の各学部とそれぞれの大学院研究科、これに社会学研究科と法務研究科を加えて、4学部6研究科が置かれています。ここに在籍する約12000人の塾生諸君がキャンパスに通っているのですが、コロナ禍により3月の半ばから9月に至るまでキャンパスに入ることができないままにあります。また夏季休暇中に展開される通信教育部のスクーリングもオンラインに切り替えられ、静かなキャンパスには蝉しぐれが響いていました。
私たちはこの秋学期から、対面による授業を再開したいと思っています。このことは、すでに9月4日付の塾長からのメッセージにあった通りですが、このまま学生が不在の学校が、真に学びの場と呼ばれるにふさわしいものであり続けられるのか、私たちは真剣に議論してきました。もちろん全ての科目についてではありません。研究会や演習といった少人数の一部の授業に限られた措置ですが、三田のキャンパスを共有する全ての学部や研究科の宿願としても、塾生諸君とキャンパスで学びの時を共に過ごしたいと思っています。
もっとも、キャンパスそれ自体が感染の拡大の場とならないために、みなさん一人一人に守って欲しい基準も定めます。キャンパス内ではマスクの着用を必須とし、キャンパス入構時には非接触の体温計で検温します。熱のある場合には帰宅を促しますが、起床時に体調が優れないと感じる時には自重して外出を控えて下さい。また、様々な事由でキャンパスに通えず対面授業に出席ができない学生のために、教室にPCやウェブカメラを設置し、授業をオンラインで同時配信する準備をしています。そして、いくつかの大きな教室は「自習室」として用い、対面授業の合間に自由にオンライン授業を受信したり勉強したりすることができるよう準備を進めています。
大学での学びは、予め用意された「正答」を見出して事足りるようなものではありません。不確定で不確実な状況を前に、知の既存の枠組みの内側から未知の領域へと踏み出してゆく剛毅な精神を建学の理念とする慶應義塾に私たちは結ばれています。オンラインは遠隔距離を縮める効果はあるものの、近接した距離のものをそれ以上に親しく交わらせることはできません。私たちはみなさんを、この困難な時期を共に生き抜く同士として、三田キャンパスにお誘いします。そこでかけがえのない出会いがあることを心に念じつつ。
文学部長 松浦 良充
経済学部長 池田 幸弘
法学部長・法学研究科委員長 岩谷 十郎
商学部長・商学研究科委員長 岡本 大輔
文学研究科委員長 倉田 敬子
経済学研究科委員長 中妻 照雄
社会学研究科委員長 岡原 正幸
法務研究科委員長 北居 功